<弊社のSDGsの取り組み>エンジン冷却水の廃棄方法について

弊社は平素より、「持続可能な社会」の実現を念頭に事業を行っております。今回あらたに、環境保全の取り組みとしてエンジン冷却水のゲル化処理を開始致しました。

エンジン冷却水のゲル化処理とは:
自動車エンジンの正常な稼働になくてはならないエンジン冷却水:LLC(ロングライフクーラント液)は、定期的に交換が必要な溶液です。LLCの主成分であるエチレングリコールには毒性があるため、処分する際には産業廃棄物として適切な処理が必要です。

LLCの廃液は下水に放流すると土壌・河川を汚染してしまうため、決して廃液をそのまま下水に流してはいけません。
従来のLLC廃液の処理方法は、産業廃棄物処理業者に委託するか、法令で定められた環境規制値内の濃度まで希釈した上で下水に放流するかのいずれかです。

弊社では、4月に新設した東海工場の稼働と同時に、LLC廃液の処理方法を産業廃棄物処理や下水放流ではなく、ゲル状に加工して燃えるごみとして廃棄する方法に変更致しました。処理方法をゲル化に変更することにより、環境汚染の恐れのある成分を外に漏らさずに固めて焼却できるため、土壌・河川へ影響を及ぼすことがなくなります。また、処理コストの面でも、産業廃棄物処理する処理方法よりも低コストでの廃棄が可能です。

水質の汚染を防ぐことは、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」のターゲットのうちのひとつである、“2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する”に通じる活動です。

弊社は今後も事業を通じて、SDGs及びお取引企業様の環境保全活動への貢献を続けるべく、研究・改善に努めてまいります。

SDGs(持続可能な開発目標)とは:
2015年に開催された「持続可能な開発サミット」で、“地球の環境保全とすべての人が平和と豊かさを享受できる世界”を実現するために、193の国連加盟国により採択された17の目標を指します。